ファンコイルユニット風量不足、温度、不具合点検方法

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こんにちは、かみこじです!

ファンコイルユニットについて、冷えないや温まらない、これってどこか悪いの?

空調メンテナンス歴30年の私がファンコイル点検をする初心者の方のためにアドバイスいたします。

参考にしていただけたらと思います。

この記事を最後まで読むことでファンコイルについて詳しくなり自信を持って点検できるようになります。

ファンコイルユニットとは

ファンコイルユニットは簡単に言うとファンフィンコイルこの二つで組み立てられています。

ファンは風を送る、部屋を心地よくするために必要。

フィンコイルは風を温調するために必要。

設計レベルのことは省きますが部屋の空気は風量がなければ冷えません、暖房もおなじです。

また、気流がなければ快適ではありませんし清掃度もなければいけません。

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重要なのは快適な風

重要なのは、風量です。

風量を作り出すのがファンです。

これです。

ファンは気流を起こすために重要な部品です、モーターで羽を回転すことで気流を作っています。

羽が汚れていたり、アールの部分がほこりで詰まっていると正しい風量を出すことができません。

ファンが汚れていればファンを取り外して洗浄する必要があります。

ファン汚れ・つまりの対策

対策はファン分解洗浄必要です。(風量不足

全く風が出ていない、これはモーターが回っていない、異音、回転が遅い場合があります。

スイッチ、電源、運転しているか確認してください。

対策はモーター交換です。

進相コンデンサがついてる場合はセットで交換します。

フィンコイル水側を説明

フィンコイルとは熱交換器です、家庭用エアコンで言うとエアーフィルターの裏にある触ったら指を怪我しそうになるやつです。

これです。

これをフィンコイルと言います。

フィンコイルの配管内に冷温水を流します。

冷水を流せば冷房、温水を流せば暖房になります。

ここからは冷房メインで話します。暖房は逆をイメージしていただけたらと思います。。

仮に冷水をフィンコイルに流した場合、冷水入口温度を8℃としますと冷水出口温度は熱交換されて13℃となります。

入口温度と熱交換後の温度差は5℃です、これが冷水温度の基本の温度差です。

フィンコイル配管内の対策は2つ

長年使用していると異物混入や配管内の汚れにより水量が減ってきます、すると基本温度から外れ冷水入口温度8℃に対して冷水出口温度が20℃と温度差が10℃以上ついてきます。

異物で配管内が詰まったりして水量が減って配管内の冷水がゆっくり流れるためです。

対策は異物除去、配管内のブロー洗浄が必要です。(水量不足

こんな感じ。

ブロー用にフレキ配管、バルブなどで作って、作った配管をメイン配管・コイルつないでバケツにブローします。

異物を取り除きます。

キレイにな水が出てくるまで繰り返します。

もう一つはまれですがフィンコイルの配管内が汚れで熱交換されない。

この場合は水量は足りているけど熱交換されていない状態、冷水入口温度8℃、冷水出口温度10℃と温度差がついていない。

ということは熱交換されていないということになります。

この場合配管内の汚れ除去、薬品循環洗浄が必要です。(配管内熱交換不良

ほとんどは詰りを除去すれば改善されます。

フィンコイル空気側を説明

フィンコイルは配管の外側にフィンが取り付け加工されています。

フィンに風を通過させることで熱交換しやすくなっています。

フィンが汚れやほこりで詰まってくると熱交換されなくなります。

フィンコイル空気側が汚れてる状態。

洗浄すればここまできれいになります。

実際にはフィンの不具合、汚れ具合はファンコイルを分解しないとわかりません。

この場合、温度を測定することで汚れ具合、不具合を判断することができます。

それは、ファンコイルユニットの吸い込み温度と吹き出し温度を測定し、その温度差で判断します

仮に部屋の温度が28℃、ファンコイルの吸い込み温度が30℃、吹き出し温度20℃と温度差10℃、この温度差10℃が基本温度差。

10℃の温度差があり風量も問題なければ部屋は冷えてきます。

部屋の大きさや密閉度、換気量により冷えてくる時間はまちまちです。

フィンコイルが汚れてくると・・・

仮に部屋の温度が28℃、ファンコイルの吸い込み温度が30℃、吹き出し温度が13℃と温度差17℃、この場合、吹き出し温度は冷えてるように思いますが吹き出し温度だけが冷えてる状態です。

フィンコイルが目詰まりしていると吹き出し温度は冷えているが部屋を冷やすほどの風(風量)が出ていないため結果、部屋は冷えてこないというわけです。

風量が少なく吹き出し温度が低いため、吹き出し口付近に結露が生じカビが発生します。

フィンコイル空気側の対策

対策はファンと同様フィンコイル水圧薬品洗浄必要です。(風量不足

こんな感じで洗浄します。

ファンが汚れているとフィンも汚れていると判断できます。

冷えが悪い時はエアーフィルターを洗浄して、各温度を測定することで原因を特定し不具合や良否判定をすることができます。

是非、参考にしていただけたらと思います。

最後までありがとうございました。

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