【ポンプ】グランドパッキン部からの異常水漏れ対応

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ポンプ周りが水びたし、グランドパッキンから異常に水が吹き出している、飛び散っている!こういったトラブルはよくあります。

この記事ではグランドパッキンの調整・交換目安・水漏れの原因と対策、対処方法をまとめました。

こんにちはkamicojiです。

空調メンテナンス業務歴32年の私の経験とノウハウを初心者さんへ伝授しますので参考にしてもらえたら幸いです。

グランドパッキン部からの異常水漏れの原因

グランドパッキン部からの異常水漏れの原因は3つです。

1、グランドパッキンの劣化

グランドパッキンの劣化、又は硬化により小判を締め込んでも変わらない。

またはサビていて締め込めない調整できない。

正常な漏れ量は?:漏れ量が毎分30滴~250㎖程度です。

上記より多くなってきたら調整です。

小判の参考温度は60度です。

締めすぎに注意してください。

もちろん仕様流体が高温であれば60度以上になります。

高くても安定した温度なら問題ないでしょう。

短時間で急激に温度が上昇すると不良です。

こまめにグランドパッキンは交換しましょう。

安定する温度を探してポンプごとに記載しておきましょう。

ポンプの吸込み圧力が高い場合は漏れ量は多くなります。

異常水漏れ(飛び散るくらい)がなければ交換する必要はないです。

グランドパッキンの種類、仕様は各ポンプごとに違いますのでメーカーに依頼しましょう。

2、グランドパッキンの締め加減

グランドパッキンの小判の締め加減は平行に均等に運転しながら行うのが鉄則です。

グランド押さえ小判を締めるときに小判が斜めに締め込んでしまっている場合が多いです。

締め込む場合は両ナットを同時に締め込み、ゆっくり少しずつ均等に締め込みましょう。

締め込んだボルトの長さを測定したり目で確認するなどして小判を平行を保ちましょう。

締め込み調整後は20分観察しましょう。

サビ又はグランドパッキンの劣化で締め込めないときは小判を掃除、グランドパッキンの交換になります。

グランドパッキン交換時の注意点は電源OFFにし、吸込みバルブを閉めて圧力を抜きゲージが0Mpaになっているか確認して、吐出側はチャッキ弁が施工してありチャッキ弁が漏れていなければバルブは閉める必要はありませんが漏れているようであれば吐出バルブも閉めてから排水し、小判・グランド部をばらします。バルブが漏れているかいないかは、排水バルブを一旦あけ、ゲージが0Mpsになったらもう一度排水バルブを閉めます、再びゲージが上がるようであればバルブが漏れています(リークしている)ゲージ圧力で判断できますね。

3、シャフトの摩耗

グランドパッキンを交換、締め込み調整しても異常水漏れがとまらない場合はシールではなくシャフト側が摩耗していると考えられますので、シャフト交換をしましょう。

シャフトが摩耗しているかどうかはグランドパッキンを取り除くとシール部分のシャフトがみえます。

グランドパッキンでシャフトが削れた跡(段差)がついていればシャフト交換になります。

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異常水漏れ中でも運転できる?

重要なポンプで長期停止ができない場合

異常に水が飛び散っている場合は周りにある電気盤やモーターにかからない様に養生工夫をしてください。

養生することで運転は可能です。

養生する時は電気盤やモーターを養生してはいけません。

なぜなら電気盤を養生してしまうと電気盤がぬれていた場合、どこまでぬれているか把握できない熱がこもるためです。電気盤がぬれた場合、内部まで水が浸入する恐れがあり、万が一内部に水が浸入すると漏電事故になりますので電源を切ってから拭き取りましょう。また電気盤内部の温度を冷やすために冷却ファンが儲けている場合もあり養生することで給気口をふさいでしまい電気盤内の温度が上昇し電気系統の故障事故になってしまう可能性がありますので気を付けましょう。モーター養生は巻き込みとモーターの負荷熱を放熱できないため養生はダメです。

ではどうすればいいのか、グランド部を覆うようにクリアファイルなどを使用して飛び散っても排水口へ流れるように囲む、そしてシャフトに巻き込まれないようにはり金などを使用していうまく固定してグランド部をカバーして囲ってください。

グランドパッキンは全く水が出ないより出ている方が良いので飛び散りさえカバーできれば応急運転はできます。早期修理はしてくださいね。

以上がグランドパッキン部からの異常水漏れ対応方法でした。

ありがとうございました。

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